オールデン(Alden)を個人輸入

このページを見ていただいている方から個人輸入に関するご質問を頂きました。

私の所有するオールデンの中には海外のショップでの購入したものもあります。今回は個人輸入について書いてみたいと思います。

オールデンの個人輸入に関心が集まるのには二つの理由があります。一つは価格、もう一つは商品バリエーションです。まず価格について説明します。一般にグローバル展開されている商品については国ごとに価格差が生じます。価格差の理由は以下の3点です。

  1. ブランドの国別マーケティング戦略

  2. 外国為替相場の変動

  3. 関税

日本の経済状態が良く”Japan as No.1”と言われていた時代においては1が大きく影響しました。つまり、各ブランドは日本における卸価格設定を他国より高く設定したのです。日本の地位が低下した現在においてはかつてほどこの影響は大きくありませんが、一部のブランドは日本における卸価格を高く設定していることがあります。
ついで、外国為替相場の変動です。外国為替相場は時々刻々変動します。したがって個人輸入であれ、海外旅行時での購入であれ、円換算後の価格はいつも変動しています。2013年1月現在の相場は円安基調ではありますが、まだまだ円高の状態にあるといえるでしょう。この場合、海外購入の方が価格的に有利になります。
最後に関税です。革靴の関税は30%と高い設定がなされています。これは様々な理由により国内産業を保護する政策がとられているためです。

上記のような理由から、インターネットを通じて参照できる海外のショップの価格と日本での価格を比べると約2倍もの価格差が生じることになっています。コードバンのモデルだと国内10万円、海外5-6万円という感じになります。
こうなると海外のショップで購入したくなるのが人情です。

海外のショップが魅力的な理由は他にもあります。それは商品バリエーションの豊富さです。オールデンは各流通チャネル毎に異なるラインナップをを提供しています。主なポイントは以下になります。
・サイズ
日本ではDウィズという幅しか展開されていませんが、海外ではそれよりも狭いC、それよりも広いEが展開されています。

・モデル
海外ではサドルシューズやウィングチップなどの日本にないモデルが展開されています。逆に日本ではモディファイドラスト、ミリタリーラストを使用したモデルやVチップ(V-Tip)のモデルが展開されていますが、海外ではあまり見ることがありません。

・カラー
日本ではバーガンディ、ブラックの展開が中心ですが、海外ではシガー、ラベロ、ウィスキーといったいわゆるレアカラーが日本より多く流通しています。

シガー ラベロ ウィスキー


上記の通り、価格面、商品バリエーションの観点から海外のショップは魅力的です。
ではどのようにして海外のショップで購入するのが良いのでしょうか?もし、オールデンの取扱店のある都市を訪問する機会があるのであれば、その際に購入することをお勧めします。なぜなら、価格面で圧倒的に有利だからです。旅行者が自己利用目的で持ち帰る商品については20万円までは関税がかかりません。つまり、コードバンもでも3足までなら関税は不要なのです。私も香港、ニューヨークを訪問した際はそれぞれ二足づつ購入してきました。

では海外に出かける機会の無い人は海外のショップを利用できないかというとそうではありません。それが個人輸入です。必要なのはクレジットカードと少しの英語力になります。
基本的にアメリカの店舗は日本には送付してくれません。これはオールデン社の指導によるものです。以前は日本にも送ってくれたのですが、現在では送付はしてもらえません。この様にメーカーが小売店の販売方法を統制することは各国の法律(日本では独占禁止法)上、微妙な問題をはらんでいますが、現状においてはアメリカの販売店でオールデンを日本に発送してくれるところは限定的となっています。

そこで利用するのが転送サービス事業者です。転送サービス事業者に登録すると商品の送り先となるアメリカ国内の住所が取得できます。これを利用することでアメリカのショップから転送サービス事業者を通じて日本に商品を送ってもらうことができます。具体的には以下の流れでの購入となります。全てのやりとりはemailでできるので、英語の読み書きだけできれば問題ありません。

  1. 転送サービスに登録し、米国内の住所を取得する。日本への転送先住所も登録します。
    転送サービスについてご関心がある方はメールを頂ければ、私が利用している転送サービスをご紹介いたします。admin@tateurinavi.comまでメールをお願いいたします。件名に「転送サービスについて」と書いてもらえると見落としがないかと思います。
     

  2. 店舗に欲しい靴のモデル名、革の種類(cordovan, calf等)、色、サイズ、ウィズの在庫状況をメールで問い合わせる。
    簡単な英語で問題ありません。私はイタリアのお店にも英語で問い合わせました。
     

  3. 在庫があれば支払い方法を相談します。クレジットカードか基本となりますが、PayPalに対応している店舗もあります。PayPalが利用可能であればPayPallをお勧めします。PayPalを利用する場合は、メールで電子請求書が店舗から送付され、そのリンクからPayPalのサイト上でクレジットカードで支払いを行う流れになります。この場合は、店舗にクレジットカード番号を送る必要が無いので、安全性が高まります。
    なお、PayPalが利用できず、クレジットカード番号を店舗に送付する場合、店舗側でSSL対応(httpsで始まるURL)を持っていればそれを利用します。もし、そのような仕組みがない場合、電子メールにカード番号を全桁記入して送付することは避けるべきです。私は、下四桁以外を電子メールで送付し、下四桁をFAXで送付するようにしています。
     

  4. 支払いを行い、1で取得した米国内の住所に発送を依頼します。
     

  5. 1で登録した転送サービスのサイトで、日本への転送を依頼します。(転送送付費用、手数料が必要となります。)
     

  6. 日本で商品を受け取ります。この際、関税の請求がある場合があります。基本的には関税を支払わなければ荷物を受け取ることはできません。海外旅行帰国時の持込と異なり、20万円以下の免税規定はありません。

以上が個人輸入の流れになります。通常の直接購入に比べて複雑な流れになりますので、トラブルのリスクは無いとはいえませんが、私の複数回の経験では特に問題は発生していません。
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