建売でインターネットと電話

最近のマンションの場合はインターネットや電話などの環境が新築時に用意されていることが多いようですが、一戸建ての場合は全て自分で用意することになります。面倒ではありますが、自由にコーディネートすることが可能であることは大きなメリットとなります。(マンションの場合は自由度が低いために、サーバ構築や部屋間通信等やりたいことができないことがあるようです。)

光ファイバ?ADSL?ケーブル?
現代社会で生活するにはブロードバンドは欠かせません。(人によるとおもいますが・・)ブロードバンド環境が原則決められているマンションと異なり、戸建の場合は自分で選択することとなります。通信事業者を選ぶ前にまずは方式を選ぶ必要があり、選択肢は光ファイバ、ADSL、ケーブルとなります。戸建の場合、光ファイバは他の方式に比べて圧倒的に通信速度が速い半面、価格が高くなります。(マンションの場合複数の家庭で一本の光ファイバを共用するので、ADSLより遅いケースも多々あります。その分、料金は割安です。)検討した結果、料金は高いものの通信速度と安定性を優先し、光ファイバーを利用することとしました。料金は高いのですが、通常の03ーxxxx-xxxxの電話番号がもらえる高品質な光ファイバーベースのIP電話は通常のアナログ電話に比べて基本料金が安い(500円)なので、そこで一部取り返すことができます。この決断をしたことで電話加入権が不要ということになり、後に売却しました。4500円でした!!10年以上前ですが7万円弱で購入した記憶があります。時代流れは恐ろしいものですねえ。(泣)

アクセス回線通信事業者を選ぶ
都内で光ファイバのサービスを提供している事業者はNTT東日本、TEPCO、USENぐらいでしょうか。インフラ系は後の面倒を回避するために大手にのるのが私のポリシーなので、NTT東日本とTEPCOで検討しました。よくよく調べるとTEPCOの「光ファイバを利用した電話サービスは電話番号を持っていないとだめ」(現在のひかりONEでは大丈夫な様です。)ということが分かりました。つまり、既設のアナログ電話を持っていて、光ファイバーの電話に切り替える形でしか利用できず、私の様な建売購入者が利用するには、わざわざアナログ電話を申し込んで(当然、工事費発生)それを解約して光ファーバーの電話サービスに乗り換える必要があるわけです。こんなことはありえないので、 NTTのBフレッツに決定です。

インターネットプロバイダーを選ぶ
この辺りがややこしいのですが、インターネットプロバイダーも選ぶ必要があります。価格はどこも似たり寄ったりなので、私としてはメール容量、ホームページ容量、ダイヤルアップ対応、グローバルIPアドレス付与有無で選択することとしました。選んだのはアサヒネットです。メール容量無制限、ホームページ容量100MBは他の追随を許しません。これはサイズの大きな写真やビデオを共有するのに重宝します。ダイヤルアップも一定時間までは無料なので旅先での対応もOK。固定グローバルIPアドレスも得ることができます。NTT東日本とアサヒネットと個別に契約することも可能なのですが、面倒なのでアサヒネットと契約をしNTT東日本との契約をアサヒネットにしてもらう形体をとりました。これで支払いもアサヒネットに一本化されます。(ひかり電話だけはNTT東との契約になります。)

家庭内LANを構築する
現在販売されている多くの建売住宅にはCD管がカラ配管されています。 CD管にLANケーブルや電話線を通すのは難しくありません。集管場所は建物により異なりますが、私の見た範囲では、2階天井裏のグルニエかユニットバスの天井裏になっていました。我が家は1Fユニットバスの上に屋外から来ているCD管も含めて集管されています。ユニットバスには点検口が付いているので、そこから作業が可能となります。


さて新規にBフレッツの工事をするとどの部分まで工事してくれるのでしょうか?NTT東日本のウエブサイトをみると「標準工事」という言葉があり、様々なキャンペーンにより「標準工事」の範囲であれば無料になることが多いようです。どの範囲までが「標準工事」に含まれるのかについての明確な解説は見つけられませんでしたが、TEPCOの場合は、簡易な穴あけ一個、短い屋内配線が含まれるとのことでおおむね同様の基準ではないかと想像します。私としては全ての部屋にカラ配管 がされているわけですから、将来のことも考え全ての部屋にLANと電話を配線しておくべきと考えました。こうなると「標準工事」ではカバーできないので、自分で配線をすることとしました。ちなみに、標準工事でお願いすると以下のようになると思われます。
PCを設置する部屋を尋ねられ、外部から来た光ファイバを1Fユニットバスの天井裏を経由して、PCを設置する部屋に引き込み、ONU、VoIPルータを設置。
これでは全部屋にLAN配線ができないので自分で配線する必要があるわけです。
さて、配線方法ですが1Fユニットバス天井裏に集管されているのですから、そこから各部屋にスター配線するのが一番美しい形体となります。LANも電話も同様に配線しようとすると、ONUとVoIPルータを1F天井裏に設置する必要があります。ここで問題となるのは電源です。両装置とも100V電源が無ければ動作しません。幸運なことに我が家のユニットバス天井裏には転がしてある予備の電源コードがありました。これにコンセントをつければ電源が取れることになります。これで配線プランができました。ちなみに同様の工事について、近所の方が業者に問い合わせたところ、20万円弱との見積だったそうです。自分でやる( DIYミニ工事)に限ります!!


家庭で実施するLAN工事のために 必要な部品を購入します。

LANケーブル&コネクタ
 
我が家の通信機器はノートPC(100BASE-TX)、デスクトップPC(1000BASE-T)、NTTからレンタルしているVoIPルータ(100BASE-TX)です。将来のことを考えると1000BASE-TXに対応したCat6ケーブルが良いのですが、値段が高く、現在のところ1000BASE-TX対応の機器が一台も無いことを考慮し、Cat5eケーブル(100BASE-TX、1000BASE-Tに対応)を購入しました。 気をつけるべきのは単心のものを購入することです。
CD管に配線した場合は後に容易に線を変更することができるので、必要になれば後にCat6に変更することが可能です。尚、CD管に配線する場合は、コネクタは配線後につけることとなりますので、RJ45コネクタも別途購入します。
楽天でLANケーブルを検索

 

電話ケーブル&コネクタ
 
ホームセンターでも売っている電話ケーブルを購入します。通常電話機についてくるような平たいケーブルは使用しません。屋内配線用の太目のケーブルのほうが伝送品質が高くなります。電話ケーブルもコネクタは後付するのでモジュラージャック用のコネクタも購入します。
 


コネクタかしめ工具
 
LANと電話のケーブルにあとからコネクタを付ける場合は、専用の工具が必要になります。安いものから高いものまで様々ありますが、高いものである必要はありません。LAN用のコネクタと電話用のコネクタの双方に使えるものを 購入します。
楽天でかしめ工具を検索

 

通線ワイヤー
 
CD管に線を通すためには、通したい線を入れる前に通しやすい線を通して、そこに逆から目的の線を結んで引っ張ります。「通しやすい線」は距離が短ければ針金でも大丈夫ですし、タコ糸にティッシュを結んで掃除機で吸う方もいるようですが、やはり専用工具が安心です。私も電気工事会社でバイトをしていたときはいつも使用していました。当時はプロの道具という感じでしたが、今は楽天などで購入することができます。重いワイヤーを引くわけではないので、細くてケースのついていない安いもので十分です。
楽天で通線ワイヤーを検索

 

プレート&コネクタ
    
建売でカラ配管だけしてある場合は、部屋の壁についているプレートとコネクタを取り替える必要があります。上の写真の左のものが元からついていたプレートとコネクタで、右が工事実施後のものです。 左のプレートのままでも、穴からLANケーブルや電話線を出してコネクタをつけることはできるのですが、やはり右の形にしたほうが美しく仕上がります。
プレートやコネクタは規格化されており、メーカが異なっても組み合わせることができます。私が購入した建売にはパナソニック電工のものが使われていました。嫁さんに聞いてい見ると信頼性も高く、ご指定のお客さんもいるとのこと。私も パナソニック電工の製品を購入することにしました。パナソニック電工のホームページで型番を調べて 楽天で検索すれば購入することができます。

上の例であれば以下の流れで購入します。
(事前にパナソニック電工のホームページから無料の「コスモシリーズワイド21配線器具」のカタログ請求をすれば以下に示すオンラインカタログ より楽に型番が探せます。)

プレート
パナソニック電工のホームページのオンラインカタログのページから、「コスモシリーズワイド21 配線器具」から「コンセントプレート」を選択すれば、上記の二つ穴のあるプレートの型番が「WTF8002」であることが分かります。これを楽天で検索すればOKです。

 増高電機株式会社で購入。
 

LANコネクター
同様に型番「NR3160W」を調べて楽天で検索します。これもケーブルと同様Cat5e(エンハンスドカテゴリー5)を選べばよいでしょう。

増高電機株式会社で購入
 

電話用モジュラージャック
同様に型番「WNT15629W」を調べて楽天で検索します。通常の電話線では2心のみ使用で、ひかり電話の場合はC付き(コンデサ付き) は必要ありません。つまり、「6極2心C無し」です。

増高電機株式会社 で購入

一昔ではプロしか買えなかったものが通販で簡単に変えるのはうれしいことです。楽天と増高電機株式会社 さんに感謝!!

施工
通線ワイヤーがあれば作業はいたって簡単です。まず通線ワイヤーをCD管に通し、反対側から出てきたところでケーブルをビニールテープで巻いて引っ張ります。下の例はLANと電話の二本のみなので細めの16mmのCD管でも楽に通線できます。
 

マイナスドライバーを下側からあてて、プレートをはずします。

右上に見えるオレンジ色のCD管に通線ワイヤーを通します。

通線ワイヤーの先頭を入れます。

順次、押し込んでいきます。

 

反対側から出てきたら、引き込む線をビニールテープで結びます。

結びはこんな感じ。ビニールテープを巻きすぎるとカーブで曲がりにくくなります。

結んだら入れたほうから引っ張り出します。線が入る方のよじれに注意。

 

電話線の皮をむきます。長さのインジケータはコネクタにあります。

写真のように差し込みます。

LANケーブルの外皮をむいて、各線のよりをほどきます。

コネクタの表示にしたがって線を押し込んでいきます。

 

あまった線をニッパーで切り落とします。 (上の写真よりもう少し短く切ったほうが良いです。)

フレームにつけてねじ止めします。

プレートを押し当てて完成です。

壁に設置するプレートの施工 詳細は電気スイッチの交換(共通編)をご参照ください。
 

我が家はリビングも含めて4部屋でNTTか らレンタルしているVoIPルータが4ポート持っているので追加のハブは不要でした。電話はVoIPルータには1ポートしかないので分岐させる装置を購入する必要があります。

電話はNTT東日本からレンタルするVoIPルーターの電話接続用のポートから各部屋に分岐する必要があります。電話の分岐装置は多種売られているのですが、スイッチング機能が付いている 自動転換器をお勧めします。スイッチング機能が無いものは、ある部屋で通をしている時に他の部屋で受話器を取ると通話内容が聞こえてしまいます。いくら家族でもそれはねえ・・・・。
  

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LANケーブルと電話線の逆側にそれぞれコネクタをかしめ工具を利用して取り付け、機器に接続すれば完成です。

CD管が配管されていない場所への追加配線については「建売でデジタルテレビ (床下の追加LAN配線)」編に記述しましたのでご参照ください。現在の配線状況の全体像はこちら。

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