フランクフルトでルフトハンザRIMOWAを購入


フランクフルト経由でスイスに行く機会があったので、日本ではなかなか入手困難なルフトハンザのリモワスーツケースをLufthansa WorldShopで購入することとしま した。買い方、免税方法等を事前に調べたのですが、完全には理解できませんでした。現地に行けばどうにかなるだろうということで実践してみました。

まず、成田からフランクフルトに到着。到着したところはEU以外からの便が利用するターミナル1のBホールになります。目指すルフトハンザワールドショップはセキュリティーゲートの外になるため、一旦外にでる必要があります。

Exitの案内に従って歩いていくとAホールの方に行くこととなり、パスポートコントロール、税関を通って外に出ました。この流れで一旦、入国スタンプが押されました。税関を通ることになるので、手持ちの荷物については高額なものを入れておかない方が無難です。規定上では430ユーロ以上の物については申告が必要なので、ノートPC等は申告すべきものとみなされる場合があります。もちろん、新品で無い仕事用のPCであれば申告しても関税を請求されることはありませんが、無申告で発見された場合は申告義務違反の罰金を請求される可能性があります。

早速、ルフトハンザワールドショップに向かいます。ルフトハンザワールドショップは二か所あります。Aホールよりの店には私の目指したモデルは無く、Bホールよりの店舗に行きました。そこで、無事に私の欲しかったモデル (RIMOWA Lufthansa Private Jet Collection, cabin Trolley)を手に入れました。機内持ち込みが可能なモデルの中で 最上位モデルの最大のサイズになります。 価格は719ユーロ。税金(VAT)のリファンドができれば、日本で並行輸入業者から購入する価格の約半額で購入できます。

   

私の場合はここで軽いトラブル発生。なんと、POSレジが壊れていて、現金かドイツ国内発行のクレジットカードしか使用できないとのこと。

私が取りうる選択肢は現金の調達です。早速ATMを探します。すぐに見つかったのですが、残念ながら一回の最大引出額は500ユーロ。やむを得ず、二回に分けて引き出しました。邦貨からの換算レートはクレジットカードに比べて1%ぐらい悪いので、ATM利用料と合わせて千円程度の損失ですが、この程度であれば許容できます。

無事、現金で購入できたところで免税書類の作成を店に依頼します。ルフトハンザワールドショップはタックスリファンドの最大手であるグローバルブルーではなく、プレミアタックスリファンドの加盟店となっています。お店の人に免税の手続き方法を聞くと、まず税関で免税のためのスタンプをもらうことが必要。その後で、カウンターでの現金受取りか、クレジットカードへの返金を選択できるとのことでした。

税関のオフィスは出国のためのセキュリティーゲート、パスポートコントロールを通ったBホールにあるとのことだったので、そこを通ろうとすると、入り口でチェックをしていた方から、「あなたの登場ゲートはAホールだからここの入り口ではない。」とのお言葉。確かにフランクフルトからスイスに向かう便はAホールから出ることになっています。しかし、税関事務所はBホールにしかないので、「免税手続きをしたいから一旦、Bホールに入り、中でAホールに移動したい。」と伝えると、通してくれました。

これは良く考えると微妙な話になります。なぜなら、これはあたかも「成田空港で、国内線のチケットしか持っていない人が、国際線の出発ゲートに行きたい。」と言っているのに等しいからです。

このあたりの事情はヨーロッパ特有の事情が関係しています。まず、スイスはドイツと共にシェンゲン協定加盟国であり、移動に関しては国内移動扱いとなります。ですので、フランクフルトからスイスに向かう便は国内用のAホールから出ます。一方で、スイスはドイツと異なり、EUには加盟していないため、スイスで使用するものについてはドイツの付加価値税は免税となります。従って、今回の場合のようにスイスに向かっている日本人である私はドイツを出る際に免税を受けることができるわけですが、ほとんどの免税対象者はドイツからEU外に向かう人になるため、免税手続きを行うカウンターはEU外に向かう飛行機が利用するBホールにしか無いということになります。

つまり、今回の私の様なケースは、ドイツ経由でシェンゲン協定には参加しているが非EU加盟国であるスイス、モナコ、アイスランド、ノルウェーに行く人に限定されることになります。上記の事情があり、一部の人は免税手続きのために一度、Bホールに入る必要があます。

私の場合、Bホールに入る際にパスポートに出国スタンプは押されませんでした。これはスイス行の航空券を提示したためだと思われます。ドイツからスイスへの移動はシェンゲン協定国間なので「出国ではない。」となるからです。

さて、税関事務所を探します。表示を見てもよくわからなかったので、案内所の方に聞きました。 人がいないときもありますが・・・・


案内所の方の指示通りに進むと税関事務所(customs office)がありました。ルフトハンザワールドショップが利用しているPremier Tax Refundとは別の免税手続き事業者であるGlobal Blueの横の通路を入ったところに税関事務所はあります。

この横を入ると税関事務所があります。  通路の 奥の部屋が税関事務所です。

プレミアタックスリファンドの書類を提示したところ、「商品は何処にあるの?」とのこと。私は購入したスーツケースをゴロゴロと引っ張っていたので、「これです。」と示すとスタンプを押してくれました。その際、航空券の提示やパスポートの提示は有りませんでした。基本的にBホールにはEU外に向かう人しかいないので、厳格に確認しないのだと思います。

無事、スタンプをもらったら免税カウンターに行きます。プレミアタックスフリー(Premier Tax Free)の場合は主に両替を行っているトラべレックスのカウンターで取り扱っています。ここで現金(ユーロ)で受取ることもできますし、クレジットカード番号を申告してクレジットカードに返金を受けることもできます。私はクレジットカード番号を記入してしまっていたので、クレジットカードで返金を受けるべく、書類をポストに入れました。ポストは窓口のすぐ横に有りますが、満タン状態で入れるのに苦労しました。これで手続きは完了です。おそらく、リファンドされるまでには数かが月以上要するでしょうから、忘れたころにやってくるものと思います。

   

さて、スイスに向かう便への乗換えの為にAホールに向かいます。当初、BホールからAホールへはスムーズに抜けられるものと思っていましたが、そうではありませんでした。なぜなら、国際線が到着するBホールから国内線(シェンゲン協定加盟の他国含む)に移動するということは、「入国」に該当するため、再度入国手続きを行う必要があるからです。1フロア上に上がり、パスポートコントロールで「入国」し、税関を通過、セキュリティチェックを再度通ってようやくAホールに到着しました。パスポートコントロールは入国スタンプを押されたので、パスポート上は二回入国で出国無しという不思議な状態になりました。この記録は電子的にも残っているようで、復路のフランクフルトで出国する際に係官が怪訝な表情を一瞬浮かべましたが、特に問題なく通過できました。

所要時間は到着から二時間程度でした。今回はATMでの現金調達を強いられた半面、税関、リファンド窓口で行列に並ぶことは無かったので、往路でのRIMOWA購入には最低二時間は時間を見ておいた方が良いかと思います。復路で購入する場合は「二回入国する」必要が無いので、もう少し余裕があるでしょう。

なお、私が購入したRIMOWAのスーツケースは719ユーロですので、日本帰国時に申告する必要は無く、消費税を払うこともありません。(合計で20万円以上の物の場合は、日本帰国時に申告の上、消費税を支払う必要があります。)トータルで考えると、日本の並行有業者で購入するのに比べて半額以下になるものと思います。

・約二ヵ月後の追記(無事にVATが還付されました)

後日、クレジットカード経由で無事にVATが還付されました。購入した日から、約二か月かかりました。
皆さんのレポートを見ていると、もっと時間がかかるケースが多いようですので、オペレーションが改善されたのかもしれません。

私のケースでは上に書いたように、書類にカード番号を書いてしまったために現金での還付ができなかったのですが、購入時に比べて円安になったため、結果としてはお得に還付ができました。これは完全に運次第ということになります。

ちなみに、今回の還付の際のレートが105.211、現地でユーロ建ての買い物をした際のレートが105.139となっています。同じタイミングで取引が発生した場合は、これらのレートの間には通常4%程度(4円程度)の差(スプレッド)があるので、還付時は4円程度有利なレートとなったということになります。

今回のTAXリファンドについては溢れそうになっているポストに書類を突っ込む形となり、本当にリファンドされるか不安な面もありましたが、結果無事にリファンドされました。VAT還付を行っている事業者(今回のケースではPremier Tax Free社)は還付される税金の一部を手数料として受け取り収益とする業態であるため、書類に不備がない限りにおいては間違いなく処理されると考えて良いでしょう。

また、別の買い物をした際に利用したGlobal Blue社からもVATの還付がありました。

こちらは現地で書類の提出を行うことができず、日本で書類を発送しました。現地でもらえる封筒は国内郵送料については無料なのですが、国際郵便は無料とはなりません。還付額が少額であることもあり、それでは効率が悪すぎます。そこで、Global Blueの日本事務所に電話をして、以下の国内の送付先を教えていただき、郵送しました。(本情報は2012年10月現在の情報ですので、送付前に必ずGlobal Blue社に確認をお願いします。)

〒549-0011
大阪府泉南郡田尻町泉州空港中1番
空港駅ビル3F
株式会社南海国際旅行 VAT担当 宛

いずれの場合も税関のスタンプを現地でもらっていることが必須となります。税金の還付は公金からの還付になるため、公的機関である現地の税関のスタンプがなければ、絶対に還付は受けることはできません。また国により、領収書の原本の提出が必要になります。
 << 右下のスタンプが重要
私の場合は日本へ帰国する際に利用した空港が小さな空港であった為、VAT還付を行っている事業者のカウンターがないことはもちろんのこと、税関のカウンターもありませんでした。空港職員に質問をして、備え付けの電話で税関職員を呼び出し、スタンプをもらう必要がありました。欧州の小さな空港では同じ方式になるものと思います。

私は今回、ドイツのフランクフルト乗換えでスイスに行ったわけですが、このようなケースにスイスで購入したものについてVATの還付を受ける際は税の扱いが少々複雑になります。その理由は「スイスはEU加盟国ではない。」ということに起因しています。EU加盟国におけるVAT還付のルールにおいては、VAT還付の手続きはEU圏内から圏外に出る最終搭乗空港で実施することとなっています。たとえば、EU加盟国であるギリシャからフランクフルト経由で帰国する場合は、フランクフルトの税関にてスタンプをもらうことになります。巨大な国際空港であるフランクフルトには当然、常設の税関事務所やVAT還付を行っている事業者のカウンターがあります。しかし、スイスはEU加盟国ではないため、VAT還付のための税関手続きはあくまでもスイスの空港で行わなくてはなりません。
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