UGGが偽物か判定する

女性に人気のUGGのムートンブーツ。
オークションサイトやネットショッピングサイトには多種多様なモデルが販売されていますが、
偽物も多く含まれていると言われています。

一方で、この手の商品の内外価格差は激しく、日米で正規品の標準価格を比較してみると2倍ほどの差がみられる場合もあります。
具体的には我が家の嫁からご指定のUGG Classic miniの場合、日本の百貨店での価格は23,300円、一方で米国の標準価格は$120となっています。
2012年2月現在の為替レートを踏まえると、実に二倍以上の価格差です。

こうなると、なんとか安く買いたくなるのが人情です。いろいろとネットショッピングサイトを見てみると、なんと最低額の7,000円程度から23,000円までの幅広い価格設定がされていることが分かります。

最安値のショップを見てみると、「海外からの並行輸入ですので、保証書はつきません。」との説明。これは不安な感じです。「海外からの並行輸入ですので、日本語の保証書はつきません。」なら理解できるのですが・・・

結局、長年のネットショッピング経験を信じて13,000円程度のショップで注文をしました。
UGG Classic Mini Grey
ほどなく届いたのがこちらです。


早速、真贋分析を行ってみます。
まず、情報収集。ネット上には以下のような情報がありました。
1. UGG Classic Miniは2008年で生産中止となっているので、新ソールである太陽ソールであるものは偽物である。
2. UGG Classic Miniにはグレーの展開は無く、グレーは偽物である。
まず、この情報の確認です。

私の購入したサイトでは、「米国で調達した商品を並行輸入して販売している。」と説明していますので、米国のUGG公式サイトを調べます。米国の公式サイトはwww.uggaustralia.comになります。
しかし、サイトに接続しようとすると自動的に日本の公式サイトに転送されてしまい、参照することができません。これは最近のファッション系サイトで多く採用されている方式で、参照者のIPアドレスから国を判定し、その国のサイトに強制転送してしまうというものです。そこで、proxyという仕組みを利用して参照します。すると、米国ではClassic Miniは復活しているようで、公式サイト上でも販売されていることが分かりました。もちろんソールは、新ソールの太陽ソールです。また、Greyを含む豊富なカラーバリエーションの展開が行われていることが分かりました。結論として、上記1,2は2012年2月現在においては正しくないということが確認できました。

次に、現物のチェックです。
良く言われているのが、ボアの毛を燃やす方法です。ボアが天然物かどうか確認する手法になります。本物はボロボロの灰になるのに対し、化学繊維で作られた偽物は玉になって固まるというものです。実際の映像は見たことが無かったので、早速やってみます。
今回の検証の様子の映像は以下の通りです。

a. 人毛(確実に天然)
   << 写真クリックで動画再生されない場合は、写真の上で右クリックをして「対象をファイルに保存」してから再生してください。
一番燃えにくい感じでした。残った灰は指でつまむとボロボロになりました。

b. 我が家の毛布の繊維(確実に化学繊維)
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繊維に火が移ってよく燃えました。最後に残った塊は指でつぶしてもボロボロにはなりませんでした。

c. 以前ネットで購入したUGG (謎)
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そこそこ燃えました。残った灰は指でつまむとボロボロになりました。

d. 今回購入したUGG Classic Mini (謎)
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そこそこ燃えました。残った灰は指でつまむとボロボロになりました。

今回の様子を見てみると、a,c, dは天然の様に見えます。さて、第一関門はクリアですが、天然繊維だから本物だと断言することはできません。次に縫製を見ます。上記cはすでに2シーズン目に入っていますが、縫製がほつれてきているような部分はなく、また縫製が雑な部分も見当たりません。今回購入したClassic Miniについても明らかに不審な点は見当たりません。

次に、梱包状態、商品タグの確認を行います。上記cについては梱包材は処分してしまっているので、今となっては検証はできず、今回購入のClassic Miniについて確認を行います。今回購入したサイトでは「米国からの並行輸入」と説明しているので、米国における真正品との比較が適切と考えました。

まず、ホログラム。外箱に貼ってあるステッカー、中のタグにあるホログラムとも問題が無いように見えます。中のタグのホログラムは左の方にしか無いのが正常とのことなのですが、それも問題ないように見えます。
日本の真正品は紙袋に入っているとのことですが、米国ではビニール袋が利用されているようですので、それも問題なさそうです。
 

かかとの外側についているロゴタグも太陽の立体加工がされており、これも問題ないようです。

最後に値段の検証です。米国での正規価格は$120ですので、現在の為替相場を考慮すると9,480円になります。革を利用した靴には4000円程度の関税がかかるので、13,480円ぐらいの価格になります。現在、シーズンの終わりですので調達価格も店頭標準価格の$120を下回っていると思われるので、13,000円程度というのはあり得る価格かなと思います。

結論としては、今回購入のClassic Miniは米国の正規品である確率はかなり高いのではないかと思います。(確信度80%)
もちろん、確実に真正品を入手したい方は正規代理店で購入すべきであることは間違いありません。偽物かどうか判定することも楽しめる人はネットで買ってみるのも良いのではないでしょうか。
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