建売でケーブルテレビ解約


私が加入した当時のケーブル会社の規約では「一戸建てでケーブルテレビを解約する場合はチューナ撤去工事料2000円がかかります。引込み線の撤去を希望される方は別途6000円の費用がかかります。」となっていました。ところが、スカパー光に移行するために解約をしようと考えて改めて見てみると、「一戸建てでケーブルテレビを解約する場合はチューナ撤去工事料2000円がかかります。引込み線の撤去が必要となりますので別途6000円の費用がかかります。」の様に変更されていました。

ここで、「最初の話と違うぞ!勝手に契約内容をかえるな」ということは残念ながらできません。同じ契約条件で大量に契約する電気、電話、ケーブルテレビ等は「約款」に書かれた内容に基づいており、約款の変更が既契約者に効力が及ぶ旨、約款に記されているのが通例です (約款の変更には主管官庁の承認が必要な場合が多い)。新しい約款を確認したことろ、戸建の解約に際しては引込み線の撤去が必要で、費用は顧客が負担する旨の記述になっていました。

この変更の背景には違法チューナー問題があると考えます。ケーブルテレビでは有料チャンネルをケーブルテレビ会社にからレンタルしたチューナーを利用して視聴します。アナログ方式の場合、方式が古くセキュリティー強度が低いために、市販されている違法チューナーを利用することで、番組が視聴できてしまうことが多いのが現状です。つまり、ケーブルテレビを解約して、チューナーを返却した後に違法チューナーを利用して引き続き有料方法を視聴されてしまう場合があるため、引込み線を撤去することにより物理的に放送波を受信できなくしたいわけです。ちなみに、マンションは状況が異なります。最近の日本のマンションの場合は場合は、地上波の電波をケーブルテレビ と混合して各部屋に供給することが多く、マンションでケーブルテレビを契約するとチューナーを設置し、解約すると返却することになり、アンテナ線の新設や撤去は発生しません。

さて、戸建ての場合は解約に際して引込み線の撤去が必要とのことなのですが、私としては可能であればCATVの引込み線は撤去したくありませんでした。理由は以下のものです。

総じて言うと、ケーブルテレビの引込み線撤去には顧客側にはメリットがないのです(撤去したほうが見た目がすっきりするし、落雷などのリスクが減ると言う人もいます)。

調べてみると、「電波障害地域の場合は引込み線を残してもらえる。」ことが分かりました。ケーブルテレビは民間の会社ですが、電波障害による難視聴地域の解消という政策的使命も担っており、地方公共団体が出資している場合もあります。また、その公共性から政策的に一地域一会社の方針 がとられており、会社間で競争する必要がない反面、難視聴の解消という点で、公共の福祉に貢献しています。

早速、私の家がある場所が難視聴区域なのかを確認します。残念ながら、「どこの地域が難視聴地域なのか。」については一般には公開されていません。入居と同時にケーブルテレビ に加入したので、通常のアンテナで正常に受信できるかどうかも分かりません。ケーブルテレビのサポートセンタに電話をして確認することにします。以下、その記録です。

:「いま、ケーブルテレビに加入していて、東京都XXXXXに住んでいるのですが、ここが電波障害地区か教えていただけますか。」
サポートセンター:「お調べしたところ指定されている電波障害地区ではありません。弊社が独自に決めている電波障害地区に該当するかお調べして、折り返し電話します。」 (一時間ほどして)
サポートセンター:「お調べしたところ、弊社指定の電波障害地区でもありませんでした。」
:「そうですか。あのー、有料放送を見る時間が無くなってきたのですが、地上波だけの安いプランはないんですかね。」(ネット上には非公式だがこのようなプランがあるとのうわさもあった。もしあれば、ケーブルテレビのままでも良いかも。)
サポートセンター:「ありません。」
:「そうですか。分かりました。では、解約の手続きをお願いしたいと思います。」
サポートセンター:「解約の場合は、解約手数料が2000円必要となります。」
:「へ?解約手数料は2000円で良いのですか?どのような工事をするのですか?」(あれっ?引込み線撤去とその工事費6000円は?)
サポート:「レンタルしているチューナの撤去作業を行います。」(しばし沈黙)
サポート:「それと、引込み線の撤去を行います。」
:「はあ、じゃあそれでお願いします。」(それでも2000円?どうゆうこと?本当に撤去するの?)

ということで、なんだかよく分からない状況だったのですが、どのような工事が実施されるのかは当日のお楽しみとなりました(いずれにしても、地上波だけのプランが無い時点でケーブルテレビ解約、スカパー光への移行は確定なのでこれで良しとしました)。立会いができるように週末の工事を予約して当日を待ちます。

工事当日、ケーブルテレビ会社から2名の技術者がこられました。チューナーは自分で事前に取外しており、リモコンとともに返却しました。書類にサインをして終了という感じです。引込み線の撤去は無い様子で、内心喜んでいたころ、技術者から以下のお言葉。
技術者:「テレビアンテナの設置工事はお済ですか?これからケーブルの切断をします。

やっぱりきました。この工事の前の週に、スカパー光を開通する様にしていたので問題ないのですが、「どんな工事をするのだろう。工事費6000円も追加請求されるのかなあ。」と思いながら、「適当にしますので、大丈夫です。」と私(説明するのが大変なので)。

すると、技術者は電柱を登り、タップオフ(私の家に同軸ケーブルを分岐させている装置)から、私の家に通じている引込み線を外し、ビニールテープで絶縁して工事を終えて帰っていきました。

タップオフで私の家用の接続を切断
(一番左のボックスの隣がタップオフ)

引込み線撤去の費用請求はありませんでした。ということで、以下のことが分かりました。

約款には、戸建の解約時には引込み線の撤去が必要で費用がかかる旨の記述があるが、タップオフでの切り離しだけの場合もあり、その場合は引込み線撤去費用は請求されない。(条件不明)

ケーブルテレビ会社としては将来の再加入の可能性を高くした上で、違法チューナー対策にもなるので、合理的な選択肢なのかもしれません。結果として、私のニーズ(引込み線撤去費用無し、壁の穴無し、引込み線残置)も満たされたことになります。将来的にケーブルテレビに再加入した際に、引込み線工事費用が請求されるかは不明ですが・・・・・

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